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自社商品の特許に関する案件を扱うPAT室。商品や特許の難解な専門用語は、専門書などを読みながら知識を深めて自社製品の特許取得を目指します。海外とのやり取りもあるので、英語を駆使してコミュニケーションを図ることも。年中デスクで難しい書類と格闘しているイメージが強い仕事ですが、月に一度は開発研究所へ出向いて特許に繋がる商品がないかを探っています。集中力と精神力を使う仕事柄、昼休みやアフターファイブなどは仕事を忘れてリフレッシュ。オンとオフの上手な切り替えが、心身ともに健やかな状態で仕事に臨む秘訣です。
出社してまずはメールをチェック。社内各部署との連絡はもちろん朝一番のメールは海外からのものもあり、少し時間を要します。日本国内だけでなく海外にも特許出願しているものもあり、窓口からの連絡は時差の関係で夜のうちに届いています。特許は登録すると毎年維持料金が必要になるので、その期日を通知する事務的な内容も含まれています。
メールでのやり取りを終えると、特許出願に関する業務に取りかかります。特許電子図書館という特許庁のデータベースや毎週発行される特許公報に目を通し、他社が取得した特許情報を把握するのも大切な仕事です。専門用語を解読しながら情報を収集して、自社商品が特許を取れるかどうかを検討します。その後、収集・検討した特許情報を整理し、特許庁への申請書類を作成していくのです。商品の特性はもちろんですが、書類の書き方や交渉の仕方も含めた審査官とのやり取りも審査結果を左右する重要な鍵を握っています。
昼休みは11:30~12:30・12:30~13:30の2部制で、部内のメンバーと調整しながら自由に選ぶことができるようになっています。別館にある社員食堂でランチを摂った後は、すぐ裏を流れる大川の畔へ。美しく整備された川沿いをのんびり散歩しながら、同僚や後輩の相談にのることもしばしば。対岸には大阪市内有数の桜並木があり、春にはお弁当を持ってお花見ランチを楽しむこともできます。大阪市内のビジネス街に居ながら、すぐそばに自然豊かなスポットがあるので季節ごとにリフレッシュタイムの過ごし方を考えるのも楽しみのひとつです。
特許申請中の商品はもちろん申請に向けて準備中の商品に関することなど、専門の弁理士さんや弁護士さんにお世話になっています。案件毎に事務所を訪ねて報告や相談を行い、不安要素を解消しています。日頃から部内の上司や同僚に相談することも欠かせませんが、いざという時に第三者的な立場のフラットな視点で対応してくれるので安心して業務に取り組むことができます。
この日は、開発研究所の設計者や開発者を訪ねて特許出願できるような案件がないかを探す、月に一度の「発明発掘」。研究開発の現場で働くスタッフと話し合いながら、現在製作を進めている商品で特許が出せるかどうかを検討します。机に座っているだけでも現場からの特許申請提案は上って来るのですが、それだけでは気づかない点もあるので、特許申請に携わる立場から見て出願できるようなものを探し出そうという取り組みです。試作品の視察はもちろんテストの様子も自身の目で確かめて、出願書類作成にフィードバックしています。
特殊な書類の作成や審査官とのやり取りなど気を抜けない業務が続き、勤務時間はあっという間に過ぎていきます。業務を引きずることなく、明日のためにリフレッシュすることも大切です。残業になる日もたまにはありますが、ほぼ毎日定時に業務を終えたら、最寄り駅のショッピングモールへ出かけたり、馴染みのお店で大好きなお酒を飲みながら癒しのひと時を過ごしたり…。やりがいのある仕事とプライベートな時間を両立できることも、大きな魅力のひとつです。
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